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こんにちは! ナユタビト2号です。 前回に引き続き石けんについてお話します 前回、石けんの洗浄成分となる石けん素地をつくる方法に「けん化法」と「中和法」があるとお話ししました。 この2つ、何が違うかと言うと、出発点が違うのです。
「けん化法」は、油脂そのものをアルカリに反応させて石けん素地を得ます。 あ、アルカリというのは、水に溶けるとアルカリ性を示すもので、 一般的には水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを用います。 一方「中和法」は、油脂から精製した脂肪酸とアルカリを直接反応させて石けん素地を得ます。 厳密にいえば両方とも油脂なのですが、 原料としては油脂を使用するか脂肪酸を使用するかの違いなのです。 さて、「けん化」の一般的な方法に“釜炊きけん化法”があります。 釜(かま)に入れた油脂とアルカリ剤を撹拌しながら加熱することで反応を起こし、 そこに塩を加えることで石けん分が集まり石けん素地を得ることができます。 この油脂とアルカリを反応させることをけん化反応と言います。 このとき、副産物としてグリセリンという保湿成分も得られます。 では次に「中和法」ですが、こちらは石けん素地をつくる前に、油脂から脂肪酸を得るところからはじまります。 油脂から脂肪酸を分離する方法としては、薬剤や加水分解などの方法が用いられます。 このとき脂肪酸とグリセリンに分けられますが、脂肪酸のみを取り出したものを使用します。 その脂肪酸とアルカリを反応させ、お互いの性質を打ち消し合うことで石けん素地が得られます。 この酸とアルカリを反応させることを中和反応といいます。 こうして得られた石けん素地に保湿成分や美肌成分やエキスを配合することで 様々な石けんへと変貌を遂げるわけです◎ では、ナユタ製石けんは“少しこだわっている”とお話ししましたが どのようにつくられているのでしょうか? 次回は「ナユタ製石けん」についてお話ししますね! by ナユタビト2号